C&C

【警・映】

「痛いです痛いです。今日は撮ってませんって。液晶のとこが痒かったからちょっと触っただけですって」
「ほんとか？」
「ほんとですぅ！ほら、ランプついてないでしょ！」
「……確かに」
「ねっねっねっ！だから離してください！」
「…すまなかった」
「もー。私ばっかり見てるからそうやって誤解しちゃうんですよー」
「語弊のある言い方だな…ところで」
「はい、なんでしょう」
「お前、ちょっと痩せたか？」
「さあ、どうでしょう」
「どうでしょうって」
「いちいち体重とか気にしてませんから」
「自己管理は？」
「なんですかそれ」
「お前なあ…ちゃんと食事摂ってるか？」
「摂ってますよ！今日だってお昼にキャラメルポップコーン食べました！」
「………」
「おいしかったです」
「…お前、今日は俺の家に来い」
「えっ？職権乱用ですか？」
「違う！まともな物食わせてやるから来いと言っているんだ！」
「まともな物と言うと…あ、ご飯作ってくれるんですか？」
「ああ」
「パトさん優しい…！」
「放っておいたら痩せ細って死にそうだからな」
「何気に失礼な事仰いますね」
「捕まえる度に細くなってるんだ、心配にもなる」
「心配してくれてるんですね！」
「食生活と今後の更正の是非をな」
「そこは余計なお世話ですけど」
「何か言ったか」
「言ってません。喜んでお邪魔させて頂きます！」
「ああ」
「それじゃ私一度家に帰ってお泊りセット持ってきますので」
「必要無い」
「えっ」

【唇・蹴】

「リップってさぁ」
「うん、なに？」
「俺とかスモーカーといる時とセルといる時とでキャラ違くね？」
「そう？」
「ほら、ピンだとなんかそうやって…落ち着いてる感じ」
「あー、そうかもね」
「なんで？」
「なんで、って言われてもねぇ。例えば、君にセルと一緒にいる時のテンションで話しかけても相手してくれないでしょ」
「うん」
「おれさ、喋るの好きだけど人の話も聞きたいんだよね。強いて理由を挙げるならそんなところかな」
「へー…なんか、アレだな。大人って感じ」
「そう？嬉しいな」
「じゃあさ、なんでセルと一緒にいるんだよ」
「え、だって楽しいじゃない」
「…まぁ、楽しそうだけどさ。無理してねーの、あのテンション」
「してないしてない！すごく楽しいよ！」
「じゃあ素のお前ってアレに近いのか」
「さあ、もしかしたらそうなのかな」
「自分でわかんねーの？」
「じゃあ君は素の自分ってわかる？」
「えっ」
「ほら、即答出来るもんじゃないんだよ」
「…なんか、あしらわれた気がする」
「でもねえ、誰だってそういう所あると思うよ？君だっておれとスモーカーとで態度違うでしょ？」
「は？！なんでそこでアイツが出てくんだよ！！」
「あはは、可愛いねぇ君は」

【警・映・煙】

警「一体何度同じ事を言わせるつもりだ？ここは禁煙だ。早急に消すか、出て行ってもらおう」
煙「うるっせえなぁ。あんまカリカリしてると寿命縮まんぞ」
警「ヘビースモーカーの君に寿命云々言われる筋合いは無いな」
煙「俺は良いんだよ、好きでやってんだから」
警「私だって仕事で言ってるんだ。早くしろ」
煙「つまんねー奴。お前ほんとクソ真面目だな」
警「それの何が悪い！」
映「そうですよ！そのクソ真面目っぷりが良いんじゃないですか！」

煙「…なに乱入してんだよ、映画」
映「つい」
煙「つい、じゃねーよ」
映「あれ？お邪魔でした？」
煙「うん、お邪魔っつーかな。もうちょっと空気読んでほしかったな」
映「すみません」
煙「や、いいけど」

警「おい」
映「はい！なんでしょうかパトさん！」
警「良い返事をするな！今日こそ捕まえて…」

煙「待て待て待て」
警「なんだ」
煙「そりゃねーだろ。この流れで」
警「うるさい！仕事優先だ！」
煙「いや、こいつまだ何もしてねえし」
映「え、いいですよ気にしてませんから」
煙「お前が気にするとかしないとかはどうだっていいんだよ。おかしいだろ、悪い事してないどころか手前の事褒めてやってるってのに」
映「でも、それでこそパトさんですから！」
煙「…お前なあ」
映「どうせこの後しますし。録画」
煙「……ああそう」
警「言ったな！犯罪予告も取締り対象だぞ！」
映「えっほんとですか？私を追いかけたいからって法律捏造してません？」
警「ふざけるな！」
映「大真面目です！パトさん程じゃないかもしれませんけど！」
煙「………」

【煙・蹴】

煙「はー…ニコチンがしみる」
蹴「おせっかい」
煙「そう言うなって。しかし懲りねぇな、あいつら。楽しそうで何よりだよまったく」
蹴「………」
煙「…どした？不貞腐れたツラして」
蹴「俺、あいつ嫌い」
煙「あいつって？赤いの？」
蹴「んー…ていうか、映画も何が良くてあんなに必死になれるんだか」
煙「まぁ、いいんじゃねーの。楽しそうだし」
蹴「ていうかさ」
煙「ん？」
蹴「映画に対して甘すぎじゃね？」
煙「誰が？えっ？俺？」
蹴「他に誰がいるんだよ」
煙「あー…でもなあ、あいつ放っておけない感じするだろ？」
蹴「…しなくもないけど」
煙「な？しょうがねぇって。そういう性分なんだよ、あいつ」
蹴「………」
煙「なあ、なんで俺蹴られてんの？」
蹴「必然」
煙「えっ？マジでなんで？ちょ、痛いって」


はー満足
すいませんねほんとごっちゃごちゃで。

[3回]